吉岡温泉は、千年以上前の応和2年(962年)時に開湯されたと言われる歴史ある温泉です。
江戸期の『吉岡温泉記』で紹介されている言い伝えによると、葦岡長者が顔に悪瘡のできた娘の病を治すため祈願したところ、満願の夜お告げがあり、お告げに従ってうつろ田を掘ると、薬師如来像と共にお湯が湧き出てきたそうです。早速その湯を汲んで娘の瘡を洗うと、元の美しい姿となったと言われています。
この言い伝えから、吉岡温泉は「美肌伝説の湯」とも呼ばれています。
現在、吉岡温泉街には10軒の旅館と共同浴場「一ノ湯」、足湯(華湯・やすらぎ湯)が2ケ所あります。
吉岡温泉の源泉の温度は53℃、各旅館でも全国平均の40℃に比べていくぶん高めです。足湯では湯に浸かったところが真っ赤になることも!
熱々の湯で旅の吹かれも吹き飛びます。
泉質はやわらかく、冷え性や関節痛に効くと言われています。
吉岡温泉の泉質と効能
源泉名 | 吉岡温泉 新設集湯槽 |
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泉質 | 単純泉 (弱アルカリ性低張性高温泉) |
泉温 | 50.8℃ (源泉) |
適応症 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器症、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
禁忌症 | 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期) |
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